2015年02月19日

今朝の夢と言う

夢の話である。

今朝、夢に起こされるように夢から覚めて直ぐ、本書を開いた。





私は小高い山と下流の集落がミニチュア標本のように
こじんまりとまとまっている田舎景色の中にいた。


そこで私は何人かに本書を渡していた。

前に、その地域に1年半から2年くらい住んでいたことは、
彼らとの会話の流れで理解することができた。

と言っても、私のことを知っている人はいなかったが、
少しばかりの縁(ゆかり)を理由にして「よかったら本を読んでほしい。」と、売りこんでいるにすぎない。

実際のところ見覚えのない初めての場所で初対面との会話なので、夢の中に入っているにも関わらず、いささか夢っぽい雰囲気を感じていたが、私は現実の世界でもこのような経験があるので私はすぐに夢の中の私を理解することができた。

今では一人だけ、配送業者の運転手に本書を渡していたことは覚えている。

最後に、急勾配の短い坂を登って小山の中腹にある大きな屋敷に着いた時、
(用事があったのだろう、、、)そこにも配送業者の運転手はいた。

まあね、、、この男、本書にあまり興味はなかったようで本を開いた素振りも見せなかったが、「この家の人なら興味を持つかも。」と、私に伝えてきた。

それも何となくわかっていた。
私は屋敷に主人である、とある大物映画監督の息子に本書を手渡した。


(有名人がでる夢は、夢判断で分類されるほどポピュラーなものなので、
 だから何? それで興奮しているわけではない。先きに進む。)


彼は息子とはいえ、年上の壮年である。
実際は、息子の顔が世間に知れるほどの有名監督の息子なのだが、
〜 夢だからだろう。〜 実在の少し有名な息子とは顔がまるで違っている。

やはり私の夢は、架空の話なのかもしれない。

彼は、その場で本をめくった。
少し目次のところで立ち止まったが、何も言わずにぱらぱらぱらと飛ばしながら、最後の文字がぱらぱらぱらと降っているところまで辿り着いた後、また少し戻るように見ていた。

やがて二百十数頁あたりで固まったように止まり、じっと文章を読み始めた。
私は、もしかしたら泣くかな。と思って彼を見ていたのかもしれない。

大粒の涙が、ぽろりと落ちた。

彼が涙した頁を私は覚えている。その頁のレイアウトも。
しかしながら、夢の世界ではレンズの焦点が合わせにくいのか、
はっきり見たのにも関わらず文字情報までは記憶できなかった。
(しかし、冷静に考えれば現実世界での記憶も似たようなもの。記憶は残像です。)

その頁。
真ん中の折り目からやや左側で「無」という字を中心とした細かいルビ振り、、、
本書において多用している “二行の対比” が施されていた。

他にも本書の構造を踏襲する文体とレイアウトだったので、私は夢から飛び起きてその頁を確認しようと本書をめくった。しかし該当箇所は見当たらず、めくる紙々(かみがみ)が風を送った。

夢の中での本の表紙(外側をめぐる帯)には、涙跡が一粒にじんでいた。
目次帯の百五十六、七頁あたりだろうか。

さて、こんな夢である。

こうして文章にすると、随分と長い夢を見たように思うかもしれないが、
体感としては、七分から十分くらいの間に見た夢である。


それでもまだ文章に入りきってない情報は他にもある。
それはそれほど重要だとは思わないので、私の中で、ここまでで区切ることにしよう。




私が住んでいた家の近くの小さな川は、
汚れで澱んだ、どこにでもありそうな街の川。
時折、イメージとして浮かんでいた。

実際に住んだことのある場所とは違う、
夢の中の地域に確実に存在する場所だった。

息子さんの衝動。

感情を受け入れるだけの肉体がないのかもしれない。
彼は自分のことを、筋ジストロフィーの病気を患っている。と言った。
さて、、、年のわりに、かなり逞しく鍛えているようにもみえる肉体は触れてしまったら裂けてしまうようにも感じられて、なかなか近づきがたい雰囲気だ。

私は監督の絵コンテについて話を始めた。
過去、私はその絵コンテを映像にしたことがある。
結局、何ももらわずに、、、何だか良くわからなかった。
そのことを彼は知っているが、やはり私もわからないのだと言う。

ここまでで八割くらい。
今朝の夢。と言いたいところだが、日付は変わってしまっている。

色々な不明瞭な記憶の断片が、混ぜこぜになっている部分もあるし、
これはきっと、通常の夢なんだろう。

もし試しに誰かに私の夢を言ってみたところで、
本書の夢なんか、しょっちゅう見てるでしょ。珍しくともなんともない。
との、あっさりした反応も十分に予想されるし、実際に言われると妙に納得したりもする。

ひとつ確かに言えることは、夢の中で本書が物体として出現したことは今までになかった。正真正銘の初体験だ。ということ。

その程度のこと。

元来、夢をみるタイプではなく、夢そのものも私にとって珍しいのものなので、日記につけて残してみようと思ったのかもしれない。

本書の外側が、私の夢、、、つまり私の内側と重なっている。
これは、そんな作品なのかもしれない。


これとは、、、一体。。


この前、有袋類という歌を記していた。


 うまれても
 ふくろに入る
 ちいさな命
 お外の風は
 冷たかろうて


これはこれ。あれはあれ。

出発するか。





夢もどこかに消えてくよう。





そう言えば、無に「あ」と「は」か「な」の二重ルビを振っていたような。
posted by editor-man at 02:50| 日記