2014年03月17日

まど・みちおさん


平成26年2月28日は本書の出版日とした日ですが、
不思議なことに、童謡詩人 まどみちおさんが亡くなった日でもあった。

実は、まどみちおさんの次の言葉が
本書の宇宙論とも関係しているので、ここに紹介します。


  私にとってのふるさとは、
  はるかな地球の中心の方、
  引力の方向なんですね。
  空の雲も、アイスクリームも、
  人間の作った建物も、樹も、
  みんな一緒になって地球の中心をさし、
  ありえないことですが、
  それを突き抜けて太陽の中心、
  おおげさなことになるが、
  銀河宇宙の中心を、
  通り抜けていく感じがするんです。

  「まど・みちお 100の言葉」より


不思議と実感が伝る独特の強い表現だと思います。
ちょうど本書は、この宇宙論を半分以上本気で
証明するようなスタンスをとっています。

ご冥福をお祈り致します。


posted by editor-man at 20:47| Comment(0) | 日記

2014年03月16日

本書でのルビの振り方は、北原白秋の作品や、
明治の童謡や翻訳などに見られる、直感を優先した創造的なルビ振りを踏襲している。

また、本書の最終段で、言葉がバラバラに振ってくる場面では
草野心平の、蛙の詩で足場を固めてから、実行した。

このことから、本書は詩人たちの正統な後継者だと主張したい。

私は、本書 特設サイト「ブンガクテキココロミ。」に、以下のように記述した。
http://film-c.com/Honsho/kokoromi/bungaku.html


  ブンガクテキココロミ。
  文学史のレールに立つ、ということ。


言葉たらずだったかもしれないが、
本書は、詩人たちの文体にかけた挑戦も継承している。
少なくとも、彼らの思いは受け取った。

posted by editor-man at 01:00| Comment(0) | 日記

2014年03月14日

マルクスさん

芳林堂 高田馬場店さま 思想・哲学コーナーで展開中の
本書の下のほうには、マルクス関係の書籍が並んでいる。

実を言うと、私はマルクスに対して密やかなシンパシーを感じており、
本書とマルクスは、シンプルな部分で一致していると考えているのだ。

マルクス「資本論」には、以下のような記述がある。


  人間は、鏡をもって生まれてくるのではなく、
  また、 われはわれなりというフィヒテ的哲学者として
  生まれてくるのでもないから、
  人間はまず、他の人間という鏡に自分を映してみる。

     原典:マルクス「資本論」(寺山修司「ポケットに名言を」より)                    


本書では、鏡を動力の発生装置として使用しているので、
本書の本文中にマルクスの言葉を引用し、
その法則を強化しようかと考えていた時期もあった。
最終的に、鏡の説明は、日本的な手法で十分足りてしまったので
マルクスさんは本書の中には入っていないが、
ここで、紹介することができて感慨深いものがある。

実を言うと、本書とマルクスの類似は鏡の着目に留まらないのだ。
神に対するする基本姿勢も、わりと共通している。

マルクスは神(宗教)を糾弾し、言葉(思想)によって世界を認識し、
創造していく立場だ。

一方、本書は神を言語的に分解、認識し、現実世界に引き寄せようとする。
結果、神の力は現実に同化して消え、命だけが残る。

冷徹なほどのリアリズムが、本書とマルクスにはある。
本書は、そう言った部分も意識して作られた作品です。

現代社会の文脈で考えると本書とマルクスは、
イデオロギー的に対立しているようにも見えるが、
私は、もっと、単純なものとして提示したい。

posted by editor-man at 20:00| Comment(0) | 日記

芳林堂 高田馬場店さま 

IMG_0598.jpg

芳林堂 高田馬場店 4Fのレジ前にて、
哲学・思想コーナーにて展開中です。
今回の本書は、ずいぶん落ち着いた雰囲気で堂々としているように見えました。
芳林堂 高田馬場店さま ありがとうございます。

本書はパッと開き見た感じが、哲学的な強度が印象される作品なので、
書店さまでの展開は思想・哲学で全然OKだと思います。
かなり、いい場所に配置して頂けました。

但し、本書を生き物として考えると「詩・話(うたものがたり)」になります。
この考えも、哲学だと言えば、そうなるかもしれませんが。。。

デザインもシンプルで色褪せないので、
ずっと置いて頂けるといいですね。

posted by editor-man at 09:06| Comment(0) | 日記

2014年03月12日

作ってからも大変だな

作ってから心配なことも多いし、
作ったものを信じ続けることも、楽なことじゃない。

posted by editor-man at 00:19| Comment(0) | 日記

2014年03月09日

書泉グランデさま ありがとうございます!

IMG_0593-1.jpg

書泉グランデさまにて、5冊平積みして頂きました。
入って目の前の平積みテーブルのところに置いて頂きました。
すでに、1冊売れています。

今回の本書は、とても目立つように感じました。
POPが無い状態もありですね!

只今、家族が営業した書店しか把握できていません。。。
他の書店でも売れているといいな。
posted by editor-man at 23:56| Comment(0) | 日記

2014年03月08日

「本書」感想のご紹介

会話する中での断片的なものになりますが、ご紹介します。

「イノセンス(押井守)のような疾走感で、旅行をしている感じがある。」30代 男性
「声に出して読むと、不思議と理解できる。」30代 男性
「イメージが映像になって、わーって浮かんできた」40代 女性
「ページを開いた瞬間に面白そうだと思った。」40代 男性
「これは、いい意味で狂っている。」30代 男性
「キューブリック映画を見終わった後の感覚がある。」30代 男性
「映画のように、エンドロールがある感じだな。」30代 男性
「平面的ではなく空間的な作品だ。」30代 男性


基本的には完成前、去年に頂いた感想になります。
ひとつひとつ解説していきますね。


『イノセンス(押井守)のような疾走感で、旅行をしている感じがある。』 30代 男性

この感想は、全く意味がわからなかったので聞いてみると、
押井守の作品は、引用文を多用していて、引用文を「ポンッ」と配置した瞬間に、
速度が加速するそうです。
そこが、とても似ている。とのことでした。
押井作品に対する分析の深さと、感想のセンスに大変驚かされました。
ありがとうございました。


『声に出して読むと、不思議と理解できる。』

詩は読めない方なので、読むのに苦労されたそうです。
その方は、こう言いました。
「本書の言葉は暗号文にしか見えない。でも、声に出して読むと理解できる。」
実際、途中までですが、声に出して読んで頂いたそうです。
大変恐縮です。本当に、ありがとうございました。


『イメージが映像になって、わーって浮かんできた』 40代 女性

本書の中には、未解決の国家的な政治問題も含まれており、
その部分の客観的な印象が気になっていましたが、
とてもシンプルな感想を頂き、
本書は、映像的な作品表現として成立している。と確認することができました。
ありがとうございました。


『ページを開いた瞬間に面白そうだと思った。』40代 男性

目の前で、原稿をペラペラめくって、そうおっしゃって頂いたので
とても、印象に残っています。
本書は一言だけ切り取られても成立する「名言集」を創造しているような
気分もありますので、その部分を確認することができました。
ありがとうございました。


「これは、いい意味で狂っている。」30代 男性

途中まで流し読み状態での感想です。
本書のポジティブな部分を確認することができました。
ありがとうございました。


「キューブリック映画を見終わった後の感覚がある。」30代 男性

原稿、読後の感想です。
本書の全体を大きなスケール感で、捉えて頂いたようです。
感想を聞いて、赤ちゃんと骨と宇宙のビジュアルが思い出されてきて、
不思議な気持ちになりました。
ありがとうございます。


「映画のように、エンドロールがある感じだな。」30代 男性

この方は、私と違って現実的なバランスを重視しているタイプなので、
私にはアドバイスのようにも聴こえました。
実際、本書の最後はエンドロールのような、あしらいをしました。
ありがとうございました。


「平面的ではなく空間的な作品だ。」30代 男性

完成本を読み始めの状態ですが、感想を頂きました。
気になったのので、もう少し感想を頂くと、
「本、本、と言っているわりには、平面的ではなく、とても空間的だ。」
「本から手紙をもらって、それを読んでいるような感じがする。」
とのこと。
そうとう鋭い感性で、真っ向から感情移入して頂けているようで、
身が引き締まる思いが致しました。
寝る前に、すこしづつ読んで頂けているとのこと、

先日、「本書」は、一気読みがおススメという記事を書きましたが、
この方の読み方が、本当は正しいのかもしれないです。。。


以上です。
制作仕上げの段階で、知り合いの技術職、プロデューサーなどに意見を聞きました。
最後の感想は、ディレクターさんになります。
ディレクターさんは、明らかに強い読み方をするので、完成前に意見を頂かなくて良かったです。
改めて、映像業界の人は感覚的な把握力が卓越している気がしました。

一般の方の感想も、お待ちしております。
むしろ、そのほうが重要ですよね。。。
posted by editor-man at 23:21| Comment(0) | 日記